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「経理人材がなかなか採用できない」「採用してもすぐに辞めてしまう」
—このようなお悩みを抱える企業が増えています。2025年時点の転職市場は、有効求人倍率の高騰に加え、法改正やDX対応によって経理業務が高度化し、専門性の高い人材の獲得競争が激化しています。
この厳しい採用市場でミスマッチを防ぎ、優秀な経理人材を確実に採用するためには、職階(メンバー・リーダー・責任者)に応じた明確なスキル基準と、それを深掘りする効果的な面接質問が不可欠です。
この記事では、まず経理採用の「今」をデータで解説し、弊社の豊富な支援実績から導き出した、ミスマッチを劇的に減らすための以下の2つの実践的なツールを公開します。
- 自社独自の採用基準の作り方:企業規模やフェーズに応じた、経理職の要件定義のポイントを解説します。
- 面接質問集:実務能力や適性、マネジメントスキルを深掘りするための具体的な質問例です。
まずは、このフレームワークで「誰を採用すべきか」の基準を明確にし、面接質問で「経験の質」を確実に見極め、採用活動の精度を大幅に向上させましょう。
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なぜ今、経理採用が難しいのか?有効求人倍率と法改正の影響
2025年現在の経理採用市場は、企業側にとって厳しい状況が続いています。採用難易度の上昇背景を理解することが、適切な採用戦略を練る第一歩です。
有効求人倍率の高騰と売り手市場
管理部門全体の有効求人倍率は高水準で推移しており、特に専門性の高い経理経験者は複数の内定を容易に獲得できる「売り手市場」です。
結果:企業側は選考スピードを上げ、提示する年収水準や待遇を向上させなければ、優秀な人材を獲得するのは困難になります。
法改正・DX対応による業務の高度化
電子帳簿保存法、インボイス制度への対応や、ERP・RPA導入による経理部門のDX(デジタルトランスフォーメーション)が急務となっています。
求められる人材:単純なルーティン業務ができる人材ではなく、法改正に対応できる知識、システム構築や業務改善を主導できるITリテラシーを持った「高度なスキル」を持つ人材が求められており、需要が供給を大きく上回っています。
こうした厳しいマーケット環境において、「経理経験者」という曖昧な採用基準では、なかなか求める人材の獲得に結びつきません。この競争を勝ち抜くためには、自社にとって必要な「求める人材の明確化」と「スキルと適性を見極める」ことが、採用のミスマッチを防ぎ、優秀な経理人材を確保する鍵となります。
次章からは、この2点を確実に実行するための、具体的な「採用基準(チェックリスト)の作り方」と「面接質問」について解説します。
経理人材の見極めチェックリストの作り方(実務・責任者別)
「経理」と一口に言っても、スタートアップ企業と上場企業では求められるスキルは全く異なります。汎用的なチェックリストに頼るのではなく、自社のフェーズと課題に基づいたチェックリストを作成することで、自社にとっての優秀な経理人材確保に繋がります。本項目では大きく分けて3つの視点から、チェックリストを作成する際の考え方をご紹介します。
1.企業フェーズに応じた、採用ポジションの「最重要ミッション」を定義する
まず、募集する経理人材に、入社後1年間で達成してほしい最も重要な成果(ミッション)を明確に定義します。このミッションこそが、採用要件の土台となります。
- 企業フェーズとの連動: 現在の自社がどの成長段階にあるか(例:資金調達直後、IPO準備期間、成熟・安定期など)を考慮し、そのフェーズで経理部門が果たすべき戦略的な役割をミッションに落とし込みます。
- 単なる「タスクの羅列」にしない: 「月次決算ができること」ではなく、「月次決算を○営業日以内に完了させるためのフローを構築し、定着させること」のように、課題解決と変革に紐づけて定義します。
2.「達成すべきゴール」を言語化する
「経験年数〇年以上」ではなく、「このポジションの人が、入社後1年で何が達成できれば成功か?」というゴールから逆算して、必要なスキル(知識・経験・能力)を定義します。
具体例:マネージャー候補の要件設定
- 不十分な要件設定: 「経理経験10年以上。マネジメント経験必須。」
- 適切な要件設定: 「入社後半年以内に月次決算を5営業日以内に完了させるための新フローを設計・実行できること。また、メンバー3名の業務の標準化とOJT計画を立案・実行できること。」
- メンバー: 指導のもとで「正確かつ期日通りに業務を完了」できるレベル
- リーダー/マネージャー: 業務遂行だけでなく、「プロセスの設計・標準化・メンバーへの指導」ができるレベル
- 責任者(管理職): 「経営戦略の視点」を持ち、部門全体の方向性を決定し、「財務リスクを統括・管理」できるレベル
- 決算スキル:「これまでの職務で経験した中で、最も複雑だった年次決算のプロセスについて教えてください。特に、未払計上や引当金の算出で最も苦労した点と、それをどう解決しましたか?」
- 税務スキル:「消費税の申告において、課税・非課税・不課税の判定で迷った事例とその判断根拠を具体的に説明してください。また、税務調査の立ち会い経験があれば、その際のあなたの役割と対応について教えてください。」
- システム対応:「新しい会計システム(またはERP)の導入・移行に携わった経験があれば、その際のあなたの役割と、特にデータ連携や勘定科目設定で工夫した点を教えてください。」
- 正確性:「最も急いで処理しなければならなかった業務と、絶対に間違いが許されない業務が同時に発生した場合、どのような手順で優先順位をつけ、対応しましたか?」
- ストレス耐性:「監査法人や経営層から厳しい指摘を受けた際、どのように受け止め、どのような行動を取りましたか?具体的な事例を挙げて説明してください。」
- コンプライアンス:「もし上司から会計処理の判断が分かれる事例や不適切な処理となる懸念がある内容を指示された場合、どのように対応しますか?あなたの職業倫理と対応プロセスを教えてください。」
- 組織マネジメント:「あなたが前職で率いていた経理チームの具体的な課題は何でしたか?その課題解決のために、どのようなメンバーの育成や業務改善策を実行し、どのような数値的な成果が出ましたか?」
- 経営への貢献:「経理部門の責任者として、経営戦略にどのような財務情報(KPI、分析レポートなど)を提供し、どのような提言を行いましたか?具体的な事例を交えて説明してください。」
- 変化への対応:「インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正、あるいはM&Aのような大きな変化に対して、あなたの部署でどのように対応計画を策定し、実行しましたか?」
3.職階ごとに「スキルレベルの深さ」を基準化する
同じ「決算」スキルでも、求められるレベルはポジションによって異なります。スキル項目ごとに「できる/できない」ではなく、「指導レベル」「単独完遂レベル」「補助レベル」といった段階的な基準を設けます。
具体例
このフレームワークに基づき、自社の現行業務と未来の課題を整理することで、面接で聞くべき質問が明確になり、ミスマッチのない経理人材の採用につながります。
現場で使える!経理面接の具体的質問例
チェックリストで洗い出した要件に基づき、候補者の「経験の量」ではなく「経験の質」を見抜くための具体的な質問例をご紹介します
実務スキル(決算・税務)の深掘り質問
曖昧な回答や一般論ではなく、具体的な行動と結果を問うことで、その候補者が「できる」のか、「やったことがある」だけなのかをレベル別に見極めます。
適性・ストレス耐性の確認質問
経理業務には正確性と期限厳守が求められます。プレッシャー下での行動特性や、コンプライアンス意識を確認しましょう。
責任者・管理職候補へのマネジメント質問
マネージャー・責任者クラスには、実務能力に加え、組織運営と変化への対応力が必須です。
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採用決定前に確認すべき「落とし穴」と失敗例
採用を失敗させないために、候補者の申告内容の裏にある潜在的なリスクを見抜く視点が必要です。
スキル過大評価のリスク
「大手企業で〇〇の経験あり」という職務経歴書を鵜呑みにすることは危険です。大手企業では業務が細分化されており、「全体プロセスの一部しか経験していない」ケースが多々あります。
確認ポイント:「単独で決算業務全体をリードした経験はありますか?あなたの担当範囲の前後工程について、それぞれ誰が担当し、どのように連携していましたか?」と問い、全体像を理解しているかを確認しましょう。
資格はあるが実務未経験のケース
「税理士科目合格」「日商簿記1級」などの資格は努力の証ですが、資格知識と実務能力は別物です。
確認ポイント:「資格の勉強で得た知識の中で、実務で最も役立っていると感じるものは何ですか?また、実務経験がないことに対して、入社後どのようにキャッチアップしていく予定ですか?」と、主体的な学習意欲と計画性を確認しましょう。
上記のような「スキルと実態のギャップ」といった潜在的なリスクは、面接の限られた時間内で見抜くのが非常に難しいのが実情です。多忙な採用担当者様が、専門外のリスクを見極めることの難しさを理解し、いかにそのリスクを排除できるかが重要なポイントとなります。
▼建前とホンネの転職理由から学ぶ「経理人材採用と定着強化のポイント」
【まとめ】優秀な経理を採用するための最短ルート
自社だけで探す限界と、専門エージェントを使うメリット
この売り手市場と、経理業務の高度化が進む現状で、自社の人事部門だけで「求める要件を全て満たす即戦力人材」を発掘することは非常に困難です。
弊社のような管理部門職種に特化した人材紹介エージェントを活用することで、以下のメリットが得られます。
1.独占的な人材母集団:市場には出ていない「転職潜在層」の優秀な経理人材に直接アプローチできます。
2.市場価値の把握:最新の適正年収や競合他社の採用条件を把握しており、内定辞退を防ぐための適切なオファー戦略を提案できます。
3.ミスマッチ防止:採用要件の定義から、書類では見抜けない実務スキルの見極め、面接時の評価までをプロがサポートします。
弊社MS-Japanでは、経験豊富な経理人材を貴社のご要望に応じてご紹介することが可能です。 毎年、数多くの転職希望者にご登録いただいており、その約80%以上が実務経験を有する即戦力人材になります。近年は、簿記資格をお持ちの若手層のポテンシャル~未経験人材も豊富にご登録がございます。 ご興味ある採用担当者様は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。
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