経営企画に役立つ5つの資格とは?資格を活かしてキャリアアップを目指す!



経営企画は、企業の成長に欠かせない重要な役割を担っています。
経営陣に近い部門であり、戦略的なやりがいが見出しやすいことから、若手世代も含めて人気の職種です。
しかし、他職種と比較して求人数が少ないだけでなく、求められるスキルが高く、転職難易度が高い部門だと言えるでしょう。
この記事では、経営企画の実務で役立つ資格を取り上げ、求められるスキルやキャリアアップにつなげるためのポイントをお伝えします。
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経営企画の仕事内容
経営企画の仕事は多岐にわたり、企業や組織によって異なりますが、経営の根幹を担う重要な役割であることには変わりません。
以下に、経営企画の主な仕事内容と役割について説明します。
ビジョンと戦略の策定
経営企画の役割は、企業が進むべき方向を考え、そのための戦略を策定することです。
具体的には、市場分析や競合分析を通じて、自社の強みと弱みを理解した上で、目標を設定し、実現可能な行動計画を作成します。
この段階で、企業の将来の姿を明確に描くことが重要です。
予算管理
予算は、企業のお金をどのように使うかを計画するもので、収益の見込みや予想される費用を考慮して作成します。
経営企画は予算の策定から実行までを監視し、必要に応じて調整も行います。
予算管理は、企業の財務健全性を確保する上で必要不可欠な業務です。
KPIの設定とモニタリング
KPIとは、目標を達成するまでのプロセスにおいて設定される、中間的な指標です。
企業戦略や目標に基づいて指標を設定し、定期的にモニタリングを行うことで事業の健全性を評価します。
戦略の修正や改善策の提案も、経営企画が行う業務の一環です。
プロジェクト管理
新しいプロジェクトにあたって戦略的なイニシアティブを計画し、実行に移すことも経営企画の役割です。
プロジェクトの進捗状況を追跡し、リソースを最適化して計画通りに進むようにサポートします。
リスク管理
リスク管理では、外部環境の変化や市場の不確実性に対処し、経営上のリスクを評価したり、リスクの軽減策を検討したりします。
適切なリスク管理は、企業の安定と成長に不可欠です。
経営企画の仕事は、企業の経営資源を活かし、経営戦略の計画・策定・実行に関与する重責を担います。
長期的な視点で、利益の最大化とリスクの最小化を追求しながら、企業の持続可能な成長に貢献しているのです。
経営企画の仕事に資格は役に立つのか?
一般的に経営企画においては、資格が必須はありません。
経営企画の仕事では、戦略策定や市場分析、予算編成、プロジェクト管理など幅広いスキルが必要であり、資格よりもこれらの実務経験や実績が評価の対象となります。
一方で、資格を取得することは、自身の知識やスキルの向上に役立ちます。
MBAプログラムでは経営学に関する深い理解を得る機会があり、公認会計士資格を取得することで会計や監査の専門知識を習得できます。
これらの資格を持つことは、自己啓発やキャリアの成長に役立ち、経営企画のポジションでの活躍につながるでしょう。
また、未経験者や経営企画としての職歴が短い人の場合は、資格を持っていることで、経営企画としての知識・スキルの証明となります。
無資格の未経験者と、経営企画関連資格を持っている未経験者であれば、後者が有利になるでしょう。
現在経営企画として働いている場合も、資格を取得することで、仕事への意欲や意識の高さを評価されるはずです。
したがって、経営企画に勤めている、または目指している場合、資格取得を検討する価値は十分にあると言えます。
経営企画に役立つ資格5選
ここでは、経営企画の仕事や転職に役立つ5つの資格をご紹介します。
MBA(経営学修士)
MBAはMaster of Business Administrationの略で、経営学の修士号を指します。MBAは資格ではなく、経営学の大学院修士課程の修了により授与される学位です。
MBAプログラムでは、戦略立案や組織論、マーケティング、財務、経済学など、経営に関するさまざまな分野を学びます。
特に経営企画ではロジカルシンキングが求められますが、MBAプログラムで学ぶロジカルシンキングは経営分析やリスク評価に非常に役立つでしょう。MBA取得に取り組むことで、より戦略的な視点を養うことができ、経営企画のプロセスをリードする能力を高めます。
公認会計士
公認会計士は、会計や財務に関するスペシャリストレベルの知識・スキルを証明できる国家資格です。
医師・弁護士と並ぶ超難関資格だけに、その専門的な知識とスキルは企業の経営企画でも大いに役立ちます。
公認会計士としての財務状況の解釈や高度な会計処理を通じて、経営企画の基盤となる財務戦略をサポートできるでしょう。
公認会計士資格の概要については、下記の記事をご覧ください。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営支援を専門とする国家資格です。中小企業の課題を診断し、経営改善の提案を行うスキルが習得できます。
経営企画として、経営課題の特定や効率化提案、資金調達支援など、戦略的なアドバイスを提供する際に役に立つでしょう。
中小企業診断士資格の概要については、下記の記事をご覧ください。
日商簿記
日商簿記は、会計や財務管理に関する基本的なスキルを身につけるための資格です。
経営企画においては、予算作成や財務報告書の分析、経営指標の計算など、簿記の知識が重宝されます。
経営企画の実務で役に立つのは、2級以上です。特に1級で問われる損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の知識は、経営企画業務の市場分析や競合分析などに役立ちます。
簿記の基礎と応用力を身につけることで、経営企画を軸として他の部門とも連携しやすくなるでしょう。
日商簿記検定の概要については、下記の記事をご覧ください。
税理士
税理士資格も、経営企画に携わる上で有用なライセンスです。
税務の専門家である税理士は、税務法規を熟知し、税金の最適化やコンプライアンスに対するアドバイスができる知識・スキルが身に付きます。
経営企画では、税務上のリスクを最小限に抑えつつ、企業の成長戦略に貢献できるでしょう。
税理士資格の概要については、下記の記事をご覧ください。
これらの資格を取得することで、経営企画のプロフェッショナルとしての信頼性を高め、自身のスキルアップ・キャリアアップにつながります。
資格と同様に重要な経営企画のスキルとは?
経営企画でキャリアアップを目指すのであれば、資格取得と同様に、業務に役立つスキルを身につけることも重要です。
以下では、経営企画に求められるスキル・能力に着目してみました。
ロジカルシンキング(論理的思考力)
ロジカルシンキングは、経営企画において非常に重要なスキルです。
経営にかかわる複雑な情報を分析し、問題を解決するためには、論理的に思考する能力が欠かせません。
ロジカルシンキングによって、課題を明確にし、合理的なアプローチを見つけ出すことができるだけでなく、経営計画の段階的な進行や戦略の策定にも役立ちます。
コミュニケーション能力
経営企画の業務では、コミュニケーション能力も必須スキルです。
経営陣に近い立場であることから、各部門の管理職やチームメンバー、顧客、株主など、社内外のステークホルダーと意見を交換し、信頼関係を築くことが求められます。
経営企画が策定した戦略に対して、様々な立ち位置の人から理解を得るためには、高いコミュニケーション能力に基づいた説得力のあるプレゼンテーションが必要です。
情報収集力
正確で最新の情報を収集することは、意思決定の判断材料を提供する経営企画において重要な業務の一つです。
信頼性の高い情報源を選び、市場動向、競合調査、顧客のニーズ、業界の変化など、目的を持って情報を集め、精査・分析します。
情報収集力を高めることで、正しいデータを導き出し、裏付けのある戦略をアウトプットできるでしょう。
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必要な経験・能力 |
<いずれか必須> ・事業会社での経営企画や事業企画での実務経験3年以上 ・投資銀行、M&A会社、コンサルファームでのいずれかでの実務経験3年以上 ※資格での必須条件なし |
想定年収 |
700万円 ~ 1200万円 ※フレックス、リモート有 |
まとめ
経営企画は資格が必須の職種ではありませんが、資格を取得することで、業務に役立つ知識が身にき、転職も有利に進められます。
今回で取り上げた5つの資格は、いずれも経営企画に役立つ専門知識の理解を証明できる資格であり、取得後に大きな付加価値をもたらすでしょう。
一方、資格の取得だけでなく、スキルアップを目指すことも大切です。
幅広い知識が求められるこの分野において、資格を活かしながら、実務経験やスキルを磨くことでキャリアアップにつなげていきましょう。


この記事を監修したキャリアアドバイザー

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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