2025年03月04日

第36回ビジネス会計検定試験は3/9!取得のメリットや難易度など

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2025年3月9日(日)に第36回ビジネス会計検定試験が実施されます。
そこで本記事では、ビジネス会計検定の概要や、過去の結果から見た難易度、合格のメリットなどについて解説します。
検定の受験を検討している方はもちろん、ビジネス会計検定について詳しく知りたい方もぜひ参考にしてください。

第36回ビジネス会計検定試験について

始めに、今回実施される第36回ビジネス会計検定試験の試験時間や持ち物、合格発表の日程についてまとめました。

試験時間

3級 2級 1級
集合時間 13:30 10:00 13:30
試験時間 2時間 2時間 2時間30分

当日の持ち物

受験票

紛失した場合は、検定試験センターに問い合わせる必要があります。

筆記用具

原則として、HBまたはBの黒鉛筆およびシャープペンシルプラスチック消しゴムのみ使用可能です。

電卓(そろばんも可)

電卓は四則演算以外の機能がついているものは持ち込みできません。
ただし、「日数計算」「時間計算」「換算」「税計算」「検算(音が出ないもののみ)」の試験結果に影響のない機能であれば、試験会場での使用が可能です。

身分証明書

第三者機関発行氏名・生年月日・顔写真が揃って確認できるものを持参しましょう。なお、コピーしたものは対象外です。
(例:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、学生証、社員証など)

通信機能のない腕時計

試験会場によっては、時計を設置していない場合があります。そのため、腕時計を用意しておくことをおすすめします。

合格発表の日程

2級・3級 1級
WEB成績票
照会期間
2025年4月10日10:00
~7月3日17:00
2025年5月7日10:00
~7月29日17:00
成績票郵送
希望者受付期間
2025年4月10日
~4月16日
2025年5月7日
~5月9日
合格証書発送日 2025年4月17日 2025年5月12日
合格証書未着
問い合わせ期間
2025年4月30日
~5月1日
2025年5月23日
~5月26日

参考:ビジネス会計検定試験公式サイト

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そもそもビジネス会計検定試験とは?

ビジネス会計検定試験とは、簿記スキルに加えて身につけておきたい財務諸表の分析スキルを証明できる検定試験です。
財務諸表とは、「企業が1年間でどれだけ利益を上げたのか」や「財産がいくらあるのか」を表す書類を指します。

簿記では、主に財務諸表の作成スキルを問う内容が出題されます。一方、ビジネス会計検定試験では財務諸表を分析し、ビジネスに役立てるスキルが問われます。
同じ財務諸表を扱う2つの試験ですが、それぞれ目的が異なるため、自分に合った試験を受験しましょう。

なお、1級から3級までの3つの等級から選択可能で、受験資格はありません。全国にある17の受験地のいずれかを選択し、受験票に記載される会場で試験が実施されます。

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ビジネス会計検定試験のレベルの違い

前述の通り、ビジネス会計検定試験は1級から3級まで等級が分かれており、身につけたい知識やスキルのレベルによって、受験すべき等級が異なります。
ここでは、各級の内容を詳しくご紹介します。

基本を学ぶビジネス会計検定試験3級

ビジネス会計検定試験3級は、財務諸表を構成する「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」に記載されている項目について、構造を理解し、基礎的な分析力を身につけることを目的としています。
年2回(3月・10月)に実施されており、3つの等級の中で最も難易度の低い試験です。

出題範囲 ・財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
・財務諸表の基本的な分析
出題形式 マークシート方式
合格ライン 100点満点中70点以上
受験料 4,950円(税込み)

応用に近づけるビジネス会計検定試験2級

ビジネス会計検定試験2級は、3級で学んだ内容に加えて、有価証券報告書の連結財務諸表に記載されている項目について学習することで、企業の経営・事業戦略を理解するための分析能力を身につけることを目的としています。
3級と同様に、年2回(3月・10月)実施されている試験です。

出題範囲 ・財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
・財務諸表の応用的な分析
出題形式 マークシート方式
合格ライン 100点満点中70点以上
受験料 7,480円(税込み)

総合的な力を試すビジネス会計検定試験1級

ビジネス会計検定試験1級は、ビジネス会計検定試験の中で最も難易度の高い試験です。これまで以上に総合的な会計知識を身につけ、企業の成長性課題経営方針を理解することを目的としています。

2級までとは異なり、年1回(3月)のみ実施されます。

出題範囲 ・会計情報に関する総合的な知識
・財務諸表を含む会計情報のより高度な分析
出題形式 ・マークシート方式
・論述式
合格ライン 論述式50点以上かつ全体140点以上(200点満点)
受験料 11,550円(税込み)

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ビジネス会計検定試験の合格率や難易度は?

ビジネス会計検定試験は、3級から1級にかけて出題範囲や求められる内容が複雑になるため、難易度が上がります。
ここでは、過去10回の合格率をもとに各級の難易度を解説します。

初心者ならビジネス会計検定試験3級から

3級合格率推移ビジネス会計検定試験3級の過去10回における平均合格率は66.2%であり、直近では第33回以降は70%超えが続いています。
勉強時間の目安は50~100時間とされており、1か月〜3か月程度の学習期間を確保すれば、合格は十分に狙える難易度といえるでしょう。

会計経験者ならビジネス会計検定試験2級

2級合格率推移ビジネス会計検定試験2級の過去10回における平均合格率は51.1%となっています。3級よりも難易度は上がりますが、経理や財務、簿記の知識がある場合は2級から受験する人も少なくありません。
勉強時間の目安は100〜200時間とされており、3か月〜半年の勉強期間があれば合格に必要な知識を身につけることができるでしょう。

最も難易度の高いビジネス会計検定試験1級

1級合格率推移前述のとおり、ビジネス会計検定試験1級は1年に1回実施されています。過去10回の平均合格率は20.6%と最も低く、高難易度であることが分かります。
勉強時間の目安は300〜500時間とされており、2級までの知識を身につけたうえで1年程の勉強が必要です。

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経理だけじゃない!ビジネス会計検定試験合格のメリット

では、ビジネス会計検定試験を合格することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

就職・転職活動に役立つ

ビジネス会計検定試験に合格することで、企業の経理職や会計コンサルタントだけでなく、営業など様々な職種の就職・転職に役立ちます。

会社の経営や会計に直接関わる経理職や会計コンサルタントはもちろん、企業の財務状況を分析する能力は、営業職をはじめとする多くの職種で活かせるため、取得することで大きなメリットがあります。
履歴書や面接でビジネス会計検定試験の合格をアピールしましょう。

社会人として会計や数字に強くなる

ビジネス会計検定試験は、既に社会人として働いている方にとっても役立つ検定です。

一般企業や事務所、個人事業主や公共団体など、組織として活動している場合、会計は切っても切り離せない存在です。
会計に関する知識を有しておくことで、社会に対してこれまで以上に幅広い視野で考えることができるようになります。就職・転職だけでなく自己研鑽のためにも取得することをおすすめします。

経営に関わるキャリアに役立つ

財務諸表が本当に必要になるのは、企業の経営に関わる立場となる管理職となってからです。

自社の経営において決断を迫られた際、自社や他社の財務状況を分析、理解することは経営に関わるものとして必須の能力になります。
必要になってから勉強するのでは遅いため、早い段階でビジネス会計検定試験で会計に関する知識を身につけましょう。

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ビジネス会計検定試験と簿記、どっちが役に立つ?

ここまでビジネス会計検定試験の重要性や取得のメリットを解説してきましたが、ビジネス会計検定試験とよく比較される資格として簿記が挙げられます。

今、この記事を読んでいる方の中にも、ビジネス会計検定試験と簿記どちらを受験しようか迷っている方もいると思いますので、どちらの検定・資格が役に立つのかをシーンごとに紹介します。

経理や財務の仕事に役立てたい

企業の経理や財務の仕事に直接役立つ資格を取得したい場合は、簿記の取得がおすすめです。

企業の経理や財務の業務内容として、財務諸表を構成する「貸借対照表」や「損益計算書」の作成があります。
簿記では、財務諸表の作成に関する知識やスキルを身につけることができるため、経理や財務の仕事に役立てたい、就職・転職したい場合は簿記を取得することで有利になります。

ただし、経理や財務の仕事でもビジネス会計検定試験の知識は活かせるため、簿記と合わせて別の資格取得を考えている場合はビジネス会計検定試験とのダブルライセンスを目指すのも良いかもしれません。

企業経営者やフリーランスを目指している

企業経営者やフリーランスを目指している場合は、ビジネス会計検定試験の受験をおすすめします。

上述したように、ビジネス会計検定試験では企業の財務状況を分析、理解するスキルが求められます。
経営の舵を取る立場であれば、そのスキルの有無が経営成功に影響するため、早い段階でビジネス会計検定試験の知識を身につけておくことが大切です。

一般的に簿記の方が知名度のある資格ですが、知名度のみで受験する資格を決めてはいけません。
自身のキャリアに合わせて必要な知識やスキルを身につけられる検定・資格を取得するようにしましょう。

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いきなり2級の受験は無謀って本当?

ビジネス会計検定試験を受験する場合、基本的には3級から受験することをおすすめしますが、中には2級から受験する方もいます。
簿記1級の知識がある方、ビジネス会計検定試験3級と2級をまとめて勉強する時間がある方に関しては、2級の受験から始めても問題ありません。

しかし、2級の内容は3級の内容を理解していることを前提に進みますので、会計初学者の場合3級から受験する方が良いでしょう。

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ビジネス会計検定試験の勉強方法

各級によって難易度は変わりますが、ビジネス会計検定試験の勉強方法には予備校に通う方法独学で勉強する方法があります。

短期間で効率よく学びたい方や独学に不安があるという方には予備校での学習がおすすめです。

逆に、出来るだけ費用をかけずに勉強したい方や独学で資格試験の勉強をした経験がある方には独学での勉強がおすすめです。
ビジネス会計検定試験各級の参考書だけでなく、大阪商工会議所が公式に出しているオンデマンド配信のWEB講座(有料)もあるため、これらを使うことで独学でも十分に合格を目指せます。

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まとめ

ビジネス会計検定試験は、財務諸表の分析スキルを身につけることで企業の経営・財務状況の分析をすることを目的とした試験です。
よく比較される簿記も同じく財務諸表に関わる資格ではありますが、簿記は財務諸表の作成、ビジネス会計検定試験では財務諸表の分析が目的となっています。

ビジネス会計検定試験に合格することで、経理や会計コンサルなどの就職・転職に有利になるだけでなく、会計の視点を持ってビジネスに携われる点や、経営に関わる立場になった際に役立つ点など、多くのメリットがあります。

ここまで読んでいただいた方が、すでにビジネス会計検定試験に合格している方であれば、一度ビジネス会計検定試験の知識を活かして転職できる求人を確認してみるのはいかがでしょうか。
まだ受験していない方でも、ビジネス会計検定試験の合格でどのようなキャリアが開けるのかをプロの転職エージェントに相談してみましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。
2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を担当し、現在は関東全域の士業、管理部門全職種を担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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