人事・総務キャリアスキル

2025年11月18日

採用ブランディングで人事キャリアを拓く｜求められるスキルと市場価値（後編）

前編では、採用ブランディングの基本的な考え方と、人事経験がどのようにその成功に活かせるかを解説しました。

採用や評価、人事制度設計などを通じて得た知見は、採用ターゲットの設定やメッセージ設計、経営層・現場を巻き込むプロジェクト推進において強力な武器となります。
企業が自社の魅力を効果的に発信し、共感を生むためには、こうした人事ならではの視点が欠かせません。

後編では、採用ブランディングを実践するうえで求められる具体的なスキルや、経験をキャリアアップにつなげる方法について詳しく解説します。

採用ブランディングに必要なスキル

採用ブランディングを実施する際の前提は、上述した通りですが、さらに成功確度を高めるために人事の専門知識に加え、身に着ける必要があるスキルをご紹介します。

マーケティング視点

採用ブランディングは求職者に自社の魅力を伝える点で、顧客に商品の魅力を伝えるマーケティング活動と類似しています。
そのため、どのような人材にアプローチしたいのかを明確にする「ペルソナ設計」や、そのペルソナに最適な情報提供方法を選択する「チャネル選定（SNS、Webサイト、イベントなど）」の知識は欠かせません。

発信力とライティング・SNS活用力

オウンドメディアの記事執筆やSNSでの情報発信を通じて、企業の魅力をわかりやすく、魅力的に伝える能力は必須です。
単に情報を羅列するのではなく、ストーリー性を持たせた読者の心を動かす文章力や企画力が求められます。

プロジェクト推進力

採用ブランディングは人事部門だけで完結するものではありません。
多様なステークホルダーと協働しながら、プロジェクトを推進する力は、採用ブランディングを成功させる上で不可欠です。

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採用ブランディング経験がキャリアに与える価値

採用ブランディングの経験は、人事としての専門性を深めるだけでなく、キャリアの選択肢を大きく広げます。

採用広報・人事企画・HRBPへの展開

採用ブランディングで培った「発信力」「企画力」「社内調整力」は、企業の採用広報担当や人事企画担当としてキャリアを築く上で直接的に活かせます。
また、事業部門の戦略的パートナーとして、人材戦略を推進するHRBP（Human Resources Business Partner）へのステップアップも可能です。