公認会計士(企業)職務経歴書サンプル
職種毎に異なるアピールポイントを意識して書いた職務経歴書と、意識せずに書いた職務経歴書では、たとえ同じ経歴であったとしても評価に大きな差が出ます。各職種特有のポイントを押さえ、魅力的な職務経歴書を作成しましょう。
会計士(監査法人)の職務経歴書はこちら監修者

株式会社MS-Japan
取締役副社長 CFO/公認会計士
山本 拓
2010年2月にあずさ監査法人に入所後、主に国際的に事業を展開するクライアントの会計監査に従事。2013年9月にMS-Japanに入社後はリクルーティングアドバイザーとしてプロフェッショナルファームの採用支援並びに会計領域の人材の転職支援業務に1年半従事後、同社の管理部門へ異動し上場準備業務のリーダーとしてIPO実務に従事。2016年12月にマザーズ(現グロース)市場に上場を果たした後、1年後の2017年に東証一部(現プライム)市場へと市場変更。2020年に取締役に就任し、以後現在に至るまで経理管理本部長としてガバナンス体制の構築・運用並びにCFOとして豪州へのクロスボーダーM&A等をリード。
公認会計士(企業)向け
職務経歴書のポイント
監査法人等での経験については、担当クライアントの業種・売上・従業員数等の情報をしっかりと記入しましょう。
企業を希望しているという事をしっかりと伝える必要がありますので、冒頭の要約の部分などでアピールしてください。
企業内での勤務経験がある場合は、決算業務の内容について出来るだけ具体的に記入すると良いでしょう。
- 要約の部分で企業を希望していることをアピール
- 企業の勤務経験がある場合は、経験した業務内容を出来るだけ具体的に記入する
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公認会計士(企業)向け
職務経歴書サンプル
職務経歴書
20●●年●月●日
(氏名を記入)●● ●●
要約
監査法人での会計監査業務で培った財務諸表分析、上場支援業務経験、国際財務報告基準等の知識に加え、事業会社での経理実務経験を活かして貴社での経理実務に貢献したいと考えております。
- 3行~6行程度でご経歴をおまとめください。
- 下記の職務経歴を読んでもらううえで、最も重要な部分です。①簡潔かつ明快に、②ご自身の強みが伝わるように記載してください。また、企業向けに作成する場合は、入社後どのように貢献できるかを明確に示してください。
職務経歴
| ●●監査法人(在籍期間:●●年●月 ~ 現在) |
|---|
|
●●年●月:●●部所属
●●年●月:シニア昇格
●●年●月:マネージャー昇格
- 直近の経験から経歴を記載いただくのが一般的です。
会計監査業務
- 箇条書きで業務内容の詳細を記載してください。
- 担当勘定科目の記載もお願いします(監査レベルをわかる指標となります)。
- あくまで守秘義務を守る範囲で、具体的に記載することがポイントです。
- 主査経験のあるものは「主査を担当」と記載してください。
- 主査等マネジメント業務については担当したチームの規模(人数)を記載するとよりイメージがわきやすくなります。
(1) 法定監査(金融商品取引法及び会社法適用会社●社/会社法適用会社●社)
- 東証プライム上場大手製薬会社及び連結子会社●社:子会社の主査を担当(チーム●名)
- 東証スタンダード上場小売業及び連結子会社●社
(2) 任意監査
- 投資有限責任組合法監査
私募ファンドの契約・スキームの適正性、未公開株の投資損失引当金の見積り等 - 公益法人監査:国立大学の収支監査
SEC登録関連監査業務(●社)
- SEC基準による過去3会計期間に係る有価証券報告書等の監査業務
- 主に、固定資産関連科目、投資関連科目、引当金関連科目、連結財務諸表全般を担当
- 日本会計基準から米国基準へのGAAP調整内容の検証手続
デューデリジェンス業務(●社)
東証プライム上場大手製鉄会社による新興上場会社買収に先立つ企業詳細調査- 分析的手続、実査、視察、質問及び関連資料の閲覧等による資産の実在性及び評価並びに負債の網羅性に関する検証手続
- 各種財務分析(増減分析、回転期間分析等)
- 担当弁護士とのディスカッション
- クライアントへの調査報告書作成
上場申請書類(Ⅰの部、Ⅱの部)の作成支援業務:東証スタンダード上場予定の●●会社
- 上場関連書類における記載金額・数値・内容の検証及び各項目の整合性検証
- 上場関連書類の記載内容等に関する質問事項への回答業務
アニュアルレポート作成支援業務(●社)
- アニュアルレポートの英文財務諸表作成支援
その他業務
- 研修講師経験:テーマ「●●」
- 出版著書(共著):「●●」
| 株式会社●●(在籍期間:●●年●月 ~ ●●年●月) |
|---|
|
●●年●月:新人研修として各部署の事務業務を行う
●●年●月:主計部に配属
●●年●月:主任に昇格
経理・財務業務
- 月次及び年次決算処理
財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)作成
管理資料作成、会計伝票起票、データ照合、決算整理
法人税、都道府県民・市町村民税、事業税、消費税申告書納付処理 - 部門別予算実績管理
- 資金繰り業務(銀行対応、借入金残高管理、手形割引、入金予定確認)
資格・免許・PCスキル
- 公認会計士登録:●年●月
- Word、Excel(マクロ関数使用経験あり)、Power point
- SAP/R3、弥生会計、勘定奉行
語学力
- TOEIC●●点(●●年●月)
- イギリスへの留学経験(●●年●月~●●年●月)
上司が英語圏の外国籍の者だったため、報告時に口頭ならびに文書にて英語使用の経験があります。実際に英語にてプレゼンテーションを行った経験はないものの、英語での会議の出席経験はあることから、業務上で使用する英語のヒアリングは問題ございません。
また元より英語に興味があり、学生時代イギリスへ留学しました。今後、職務上、更なる英語力向上をさせる意志があります。
- 上記のように英語力でアピールできることがあれば、記載したほうがより先方がイメージしやすく、好印象です。
自己PR
- 業務上での対応等やご自身の性格ををうまく表して記載ください。
- 今後の方向性や目標が明確な方は、記載いただいてもよろしいかと思います。
- 何故、企業を志向しているかも理由含めて記載いただければと思います。
特記事項
- 特段補足、記載すべき事項がない場合は空欄でも問題ありません。
- 離職期間等、書類選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば事情説明に使用してください。
(転職回数が4回以上の方や、在籍期間1年以内での転職、半年以上の離職期間 等)
そういった事情がなければ、この項目は消していただいて問題ございません。 - 退職理由を記載する場合は、あくまで簡潔に1~2行程度で記載してください。
- 退職理由は長文になるほどネガティブな内容になる傾向があります。
具体的かつ簡潔に記載することをお勧めします。
また、「キャリアアップのため」「一身上の都合」は、内容が不明確のため避けた方が良い表現です。
(例:採用時との労働条件相違のため、家族の介護のため、等) - 職務経歴書は2枚ないし3枚程度で記載してください。
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監修者

株式会社MS-Japan 取締役副社長 CFO/公認会計士
山本 拓
2010年2月にあずさ監査法人に入所後、主に国際的に事業を展開するクライアントの会計監査に従事。2013年9月にMS-Japanに入社後はリクルーティングアドバイザーとしてプロフェッショナルファームの採用支援並びに会計領域の人材の転職支援業務に1年半従事後、同社の管理部門へ異動し上場準備業務のリーダーとしてIPO実務に従事。2016年12月にマザーズ(現グロース)市場に上場を果たした後、1年後の2017年に東証一部(現プライム)市場へと市場変更。2020年に取締役に就任し、以後現在に至るまで経理管理本部長としてガバナンス体制の構築・運用並びにCFOとして豪州へのクロスボーダーM&A等をリード。
MS-Japanの転職サービスとは
大手上場企業や監査法人、会計事務所(税理士法人)など、公認会計士の幅広いキャリアフィールドをカバーする求人をもとに、公認会計士専門のキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートします。
キャリアカウンセリングや応募書類の添削・作成サポート、面接対策など各種サービスを無料で受けることができるため、転職に不安がある公認会計士の方でも、スムーズに転職活動を進めることができます。
MS-Japanを利用した会計士の
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一般企業の会計士の転職・キャリアに関するFAQ
監査法人から事業会社への転職を考えています。MS-Japanには、自分のような転職者はどのくらい登録されていますか。
具体的な人数をお知らせする事は出来ませんが、より直接的に企業に関わりたい、会計の実務経験を積みたいと考えて転職を考える公認会計士の方が大多数です。 その過程で、より多くの企業に関わりたいという方は、アドバイザリーや会計事務所への転職を希望されます。当事者として企業に関わりたい方は事業会社を選択されます。 その意味では、転職を希望する公認会計士の方にとって、監査法人から事業会社への転職というのは、一度は検討する選択肢になるのではないでしょうか。
転職活動の軸が定まらない上、求人数が多く、幅が広いため、絞りきれません。どのような考えを持って転職活動をするべきでしょうか。
キャリアを考えるときには、経験だけではなく、中長期的にどのような人生を歩みたいかを想定する必要があります。 仕事で自己実現を図る方もいれば、仕事以外にも家族やコミュニティへの貢献、パラレルキャリアで自己実現を図る方もいます。ですので、ご自身にとって、何のために仕事をするのかを一度考えてみることをお勧めします。 もし、それが分からないようであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに貴方の過去・現在・未来の話をじっくり聞いてもらい、頭の中を整理されることをお勧めします。くれぐれも、転職する事だけが目的にならないように気を付けてください。 今後の方針に悩まれた際は、転職エージェントに相談してみることも一つの手かと思います。
ワークライフバランスが取れる転職先は、どのようなものがありますか?
一般事業会社の経理職は、比較的ワークライフバランスを取りやすい為、転職する方が多いです。ただ、昨今では会計事務所、税理士法人、中小監査法人なども働きやすい環境を整備している法人が出てきていますので、選択肢は多様化しています。 また、一般事業会社の経理でも、経理部の人員が足りていなければ恒常的に残業が発生する可能性もございます。一方で、会計事務所、税理士法人、中小監査法人の中には、時短勤務など柔軟に対応している法人も出てきています。ご自身が目指したいキャリアプランに合わせて選択が可能かと思います。
監査法人に勤務している公認会計士です。これまで事業会社の経験は無いのですが、事業会社のCFOや管理部長といった経営管理の責任者にキャリアチェンジして、早く市場価値を高めたいと考えています。 具体的なキャリアパスと、転職した場合の年収水準を教えてください。
事業会社未経験の公認会計士の方が、CFOや管理部長のポジションに早く着くキャリアパスの王道は主に2つです。 一つは、IPO準備のプロジェクトリーダーとして入社し、IPO準備を通じて経営層の信頼を勝ち取り、経理部長、管理部長、CFOと短期間でステップアップする。 もう一つは、投資銀行などでファイナンスのスキルを身に着けて、その後、スタートアップ、IPO準備企業、上場後数年程度のベンチャーにファイナンススキルを活かしてキャリアチェンジすることをお勧めします。近年はCFOに対する期待が、IPO達成ではなく、上場後を見据えた財務戦略・事業戦略となってきているため、後者のパターンでCFOになっていく方が増えています。 年収レンジとしてはざっくりですが800~1500万円くらいでオファーが出るケースが一般的で、フェーズに応じてストックオプション付与もあります。
40歳の会計士です。監査法人以外のキャリアを積みたいのですが、企業や会計事務所でどれくらいのニーズがあるでしょうか。
企業であれば、会計監査のご経験をダイレクトに活かしやすい内部監査の求人でニーズが高いです。経理の募集もございますが、経理実務の経験が無いことがネックになるケースがあります。 会計事務所ですと、アドバイザリー経験の有無によって、ニーズが大きく異なります。また、現職で何らかの責任ある立場についており、転職後の顧客開拓に具体的に活かせるネットワークがある場合は、ニーズがあります。

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