金融機関の転職先

金融業界のキャリア

金融業界と一口に言ってもニーズは様々ですので、希望するポジションと自分の経歴が合致するのかをしっかりと理解し、転職活動を行う必要があります。

金融業界の種類

  • 公認会計士のキャリア01 銀行・証券会社

    銀行・証券会社の場合、主計部門、もしくはカバレッジ部門、投資銀行部門(プロダクト部門)、プライベートバンキング(PB)部門等が公認会計士のキャリアとして考えられます。

    主計部門の場合は決算や開示資料作成がメインの業務内容となり、監査法人で金融業界を担当していた方であれば、これまで監査をする側だったところから、監査のための資料を作成する側に回るイメージになります。主計部門の場合は幅広い人材を募集しているため、監査法人経験のある公認会計士であれば採用される可能性が高いです。

    カバレッジ部門は主に営業を行う部門であり、日々クライアントとコンタクトを取り、ディールが発生した際に真っ先に声をかけてもらえるよう、関係構築することがミッションです。
    単純な営業ではなく、プロダクト部門が作成した(または自分で作成した)財務・ビジネス分析レポートを元に提案営業を行うため、財務会計の専門知識なくしてはできません。この点から、カバレッジ部門と公認会計士の親和性は高いです。

    投資銀行部門(プロダクト部門)はM&A、プロジェクトファイナンスなどのアドバイザリー業務を中心に行うため、高い財務会計の専門性が求められます。
    選考ハードルは高く設定されているため、公認会計士で監査業務の経験のみの方であれば、年齢が若い(20代である)ことに加えて、早慶以上の学歴や語学力等の他の評価要素が求められます。また、FAS等でディールアドバイザリーの経験を積んでいると、監査のみの経験者よりも有利になります。
    尚、カバレッジ部門とプロダクト部門は明確にロールが分かれているケースもあれば、カバレッジとプロダクト両方を担当するケースもあり、銀行・証券会社によって様々です。

    プライベートバンキング部門はいわゆる富裕層向けのサービスを行う部門であり、富裕層の資産管理・運用、相続・事業承継対策、節税などの様々なニーズに対応します。
    プライベートバンキング部門も営業職的な要素があり、基本的には1人のクライアントに1人の担当者が対応するため、クライアントとの信頼関係構築ができるコミュニケーション能力が求められます。

    証券会社独自のポジションとしては、引受審査部門があります。 引受審査部門ではIPO審査や上場会社の財務審査業務を行うため、監査法人出身の公認会計士ニーズは高いです。特に、監査法人でIPO支援業務を行ったことがある公認会計士は、選考において優遇されます。

  • 公認会計士のキャリア02 ファンド

    ファンドのポジションは大きく4つ、運用フロント、営業フロント、ミドルオフィス、バックオフィスがありますが、公認会計士の転職先としては運用フロント、ミドルオフィスが人気です。

    運用フロントは一般的にファンドマネージャーと呼ばれるポジションであり、投資家から集めた資金の投資判断を行うため、財務会計やファイナンス知識に加えて、高度なビジネスデューデリジェンスの能力も求められます
    運用フロントの採用ハードルは非常に高く、基本的には投資銀行部門での経験がある方や戦略コンサルティングファーム出身者を採用しているため、ファンドの運用フロントになりたい場合は、監査法人から直接転職するよりも、上記いずれかの経験を積んだうえで転職する方が多いです。

    ミドルオフィス、バックオフィスはファンドによって明確に分かれているケースやミドル・バック部門として一緒になっているケースもありますが、ミドルオフィスの業務としては、運用しているファンドのパフォーマンスを測定・分析して、投資家向けにレポートを作成し、ディスクローズすることがメインです。ファンドの運用管理を担うポジションであり、公認会計士のような高度な財務会計知識を持った人材のニーズがあります。

  • キャリア01銀行・証券会社

    銀行・証券会社の場合、主計部門、もしくはカバレッジ部門、投資銀行部門(プロダクト部門)、プライベートバンキング(PB)部門等が公認会計士のキャリアとして考えられます。

    主計部門の場合は決算や開示資料作成がメインの業務内容となり、監査法人で金融業界を担当していた方であれば、これまで監査をする側だったところから、監査のための資料を作成する側に回るイメージになります。主計部門の場合は幅広い人材を募集しているため、監査法人経験のある公認会計士であれば採用される可能性が高いです。

    カバレッジ部門は主に営業を行う部門であり、日々クライアントとコンタクトを取り、ディールが発生した際に真っ先に声をかけてもらえるよう、関係構築することがミッションです。
    単純な営業ではなく、プロダクト部門が作成した(または自分で作成した)財務・ビジネス分析レポートを元に提案営業を行うため、財務会計の専門知識なくしてはできません。この点から、カバレッジ部門と公認会計士の親和性は高いです。

    投資銀行部門(プロダクト部門)はM&A、プロジェクトファイナンスなどのアドバイザリー業務を中心に行うため、高い財務会計の専門性が求められます。
    選考ハードルは高く設定されているため、公認会計士で監査業務の経験のみの方であれば、年齢が若い(20代である)ことに加えて、早慶以上の学歴や語学力等の他の評価要素が求められます。また、FAS等でディールアドバイザリーの経験を積んでいると、監査のみの経験者よりも有利になります。
    尚、カバレッジ部門とプロダクト部門は明確にロールが分かれているケースもあれば、カバレッジとプロダクト両方を担当するケースもあり、銀行・証券会社によって様々です。

    プライベートバンキング部門はいわゆる富裕層向けのサービスを行う部門であり、富裕層の資産管理・運用、相続・事業承継対策、節税などの様々なニーズに対応します。
    プライベートバンキング部門も営業職的な要素があり、基本的には1人のクライアントに1人の担当者が対応するため、クライアントとの信頼関係構築ができるコミュニケーション能力が求められます。

    証券会社独自のポジションとしては、引受審査部門があります。 引受審査部門ではIPO審査や上場会社の財務審査業務を行うため、監査法人出身の公認会計士ニーズは高いです。特に、監査法人でIPO支援業務を行ったことがある公認会計士は、選考において優遇されます。

  • キャリア02ファンド

    ファンドのポジションは大きく4つ、運用フロント、営業フロント、ミドルオフィス、バックオフィスがありますが、公認会計士の転職先としては運用フロント、ミドルオフィスが人気です。

    運用フロントは一般的にファンドマネージャーと呼ばれるポジションであり、投資家から集めた資金の投資判断を行うため、財務会計やファイナンス知識に加えて、高度なビジネスデューデリジェンスの能力も求められます
    運用フロントの採用ハードルは非常に高く、基本的には投資銀行部門での経験がある方や戦略コンサルティングファーム出身者を採用しているため、ファンドの運用フロントになりたい場合は、監査法人から直接転職するよりも、上記いずれかの経験を積んだうえで転職する方が多いです。

    ミドルオフィス、バックオフィスはファンドによって明確に分かれているケースやミドル・バック部門として一緒になっているケースもありますが、ミドルオフィスの業務としては、運用しているファンドのパフォーマンスを測定・分析して、投資家向けにレポートを作成し、ディスクローズすることがメインです。ファンドの運用管理を担うポジションであり、公認会計士のような高度な財務会計知識を持った人材のニーズがあります。

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金融業界の転職市場

金融業界の転職市場は現在活況になっています。

銀行においては、円安と株高の影響もあり、特にメガバンク3社は24年3月期の決算で大幅増益となりました。また、証券会社においても、株高に加えて新NISAによる個人マネーの投資増もあり、主要証券会社の収益も好調です。こういった金融マーケット全体の盛り上がりから、ファンドも大手金融機関からの出資を得やすい状況になっており、ファンド業界にも追い風が吹いています。
上記のように金融マーケットは全体的に盛り上がりを見せていることから、人材への投資も盛んにおこなわれており、転職市場も活況になっています。採用ニーズは高いですが、選考ハードルも非常に高いため、金融業界への転職は入念な準備と、計画的なキャリア形成が必須です。

金融業界への
転職成功のポイント

  • POINT
    01

    選考ハードルは高い

    一部のポジションを除き、金融業界の選考ハードルは非常に高いです。
    大学などの学歴も重要になってくるため、早慶以上の大学出身者でない場合は、20代のうちに国際認証を受けているような国内MBAや、海外MBAを取得するなど、学歴面でも強みを持つ必要があります。
    また、語学力も求められるため、英語能力のスキルアップも行っておく必要があります。

  • POINT
    02

    金融業界に行くなら20代

    公認会計士の多くが試験合格後に監査法人に就職するため、金融業界への転職は業界を変える転職になります。
    特に投資銀行部門などの場合は他業界からの転職者を採用する場合は一番下の職位での採用になるため、30代以降の人材を採用するケースは非常に稀です。
    金融業界の花形ポジションで活躍したい方は、若いうちからキャリアについて情報収集を行い、転職に備えておく必要があります。

  • POINT
    03

    目標設定をしっかりと行う

    銀行・証券会社・ファンドに共通して言えることは、組織によって内部の体制やキャリアが様々であることです。
    カバレッジ部門から投資銀行部門に異動できるケースや、ファンドのミドルポジションから運用フロントに異動できることもあれば、採用時の部門から全く異動できないケースなど、組織の運営方針によって様々です。
    転職エージェントなどを通してしっかりと情報収集を行い、転職先の組織体制や入社後のキャリアについて詳細に把握しておかないと、ミスマッチにつながるリスクがあります。

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MS-Japanを利用した会計士の
転職成功事例

転職成功事例一覧を見る

金融機関の会計士の転職・キャリアに関するFAQ

監査法人から事業会社への転職を考えています。MS-Japanには、自分のような転職者はどのくらい登録されていますか。

具体的な人数をお知らせする事は出来ませんが、より直接的に企業に関わりたい、会計の実務経験を積みたいと考えて転職を考える公認会計士の方が大多数です。 その過程で、より多くの企業に関わりたいという方は、アドバイザリーや会計事務所への転職を希望されます。当事者として企業に関わりたい方は事業会社を選択されます。 その意味では、転職を希望する公認会計士の方にとって、監査法人から事業会社への転職というのは、一度は検討する選択肢になるのではないでしょうか。

転職活動の軸が定まらない上、求人数が多く、幅が広いため、絞りきれません。どのような考えを持って転職活動をするべきでしょうか。

キャリアを考えるときには、経験だけではなく、中長期的にどのような人生を歩みたいかを想定する必要があります。 仕事で自己実現を図る方もいれば、仕事以外にも家族やコミュニティへの貢献、パラレルキャリアで自己実現を図る方もいます。ですので、ご自身にとって、何のために仕事をするのかを一度考えてみることをお勧めします。 もし、それが分からないようであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに貴方の過去・現在・未来の話をじっくり聞いてもらい、頭の中を整理されることをお勧めします。くれぐれも、転職する事だけが目的にならないように気を付けてください。 今後の方針に悩まれた際は、転職エージェントに相談してみることも一つの手かと思います。

ワークライフバランスが取れる転職先は、どのようなものがありますか?

一般事業会社の経理職は、比較的ワークライフバランスを取りやすい為、転職する方が多いです。ただ、昨今では会計事務所、税理士法人、中小監査法人なども働きやすい環境を整備している法人が出てきていますので、選択肢は多様化しています。 また、一般事業会社の経理でも、経理部の人員が足りていなければ恒常的に残業が発生する可能性もございます。一方で、会計事務所、税理士法人、中小監査法人の中には、時短勤務など柔軟に対応している法人も出てきています。ご自身が目指したいキャリアプランに合わせて選択が可能かと思います。

監査法人に勤務している公認会計士です。これまで事業会社の経験は無いのですが、事業会社のCFOや管理部長といった経営管理の責任者にキャリアチェンジして、早く市場価値を高めたいと考えています。 具体的なキャリアパスと、転職した場合の年収水準を教えてください。

事業会社未経験の公認会計士の方が、CFOや管理部長のポジションに早く着くキャリアパスの王道は主に2つです。 一つは、IPO準備のプロジェクトリーダーとして入社し、IPO準備を通じて経営層の信頼を勝ち取り、経理部長、管理部長、CFOと短期間でステップアップする。 もう一つは、投資銀行などでファイナンスのスキルを身に着けて、その後、スタートアップ、IPO準備企業、上場後数年程度のベンチャーにファイナンススキルを活かしてキャリアチェンジすることをお勧めします。近年はCFOに対する期待が、IPO達成ではなく、上場後を見据えた財務戦略・事業戦略となってきているため、後者のパターンでCFOになっていく方が増えています。 年収レンジとしてはざっくりですが800~1500万円くらいでオファーが出るケースが一般的で、フェーズに応じてストックオプション付与もあります。

40歳の会計士です。監査法人以外のキャリアを積みたいのですが、企業や会計事務所でどれくらいのニーズがあるでしょうか。

企業であれば、会計監査のご経験をダイレクトに活かしやすい内部監査の求人でニーズが高いです。経理の募集もございますが、経理実務の経験が無いことがネックになるケースがあります。 会計事務所ですと、アドバイザリー経験の有無によって、ニーズが大きく異なります。また、現職で何らかの責任ある立場についており、転職後の顧客開拓に具体的に活かせるネットワークがある場合は、ニーズがあります。

金融機関の転職FAQ一覧を見る

MS-Japanの転職サービスとは

MS-Japanは、公認会計士やUSCPAなどの有資格者や企業の管理部門に特化した転職エージェントです。
大手上場企業や監査法人、会計事務所(税理士法人)など、公認会計士の幅広いキャリアフィールドをカバーする求人をもとに、公認会計士専門のキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートします。
キャリアカウンセリングや応募書類の添削・作成サポート、面接対策など各種サービスを無料で受けることができるため、転職に不安がある公認会計士の方でも、スムーズに転職活動を進めることができます。

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