2024年05月31日

公認会計士の資格取得後の転職先は?転職成功事例と合わせてご紹介!

公認会計士試験に合格した方、あるいは資格取得に向けて勉強中の方のなかには、「資格取得後の転職先はどうする?」とお悩みの場合もあることでしょう。
監査法人やコンサルティングファーム、会計事務所など活躍の場は多岐にわたるため、キャリアパスを考慮したうえで慎重に転職先を決める必要があります。

そこで、今回は公認会計士の主な転職先を挙げながら、転職時の注意点や成功のポイントを詳しく解説します。
さらに、士業や管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」における公認会計士の転職成功事例もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

公認会計士の資格取得後のキャリアは早めに考えるべき!

公認会計士の資格は、公認会計士試験に合格しただけでは取得できません。
試験に合格するのに加えて、3年以上にわたる実務経験と実務補修(必要単位取得と修了考査合格)をパスし、登録手続きを行わなければ取得できないのです。
そのため長期的な視野に立った資格取得計画を立てておかなければなりません。

そして、それだけの長丁場を経て資格を取得するわけですから、実務経験と実務補修の過程で前もって転職先の候補を獲得しようとする姿勢が重要となります。

もちろん、転職エージェントや求人媒体などから求人情報をもとに転職先を探すのも有効な方法です。
また研修や実務の場で、継続的に顔を合わせて対話を重ねている相手から転職先を紹介されることもあります。紹介する側も今後の信頼関係にかかわりますので、いい加減な職場を紹介することは考えにくいです。

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公認会計士が活躍できる転職先一覧

公認会計士の転職先としては、主に下記の5つが挙げられます。

  • ・監査法人
  • ・コンサルティングファーム
  • ・税理士法人・会計事務所
  • ・一般企業
  • ・金融機関

それぞれの特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。

監査法人

監査法人とは、公認会計士が監査業務やコンサルティング業務などを行う法人のことです。4大監査法人の「Big4」をはじめ、準大手・中堅・中小といった様々な規模の監査法人が存在します。

公認会計士になるためには監査証明業務などの実務経験が必要となることから、試験合格後には監査法人への転職を目指す方がほとんどです。
なお、最先端の監査スキルを身につけたい方にはBig4や準大手監査法人が、幅広いジャンルの業務経験を積みたい方には中堅・中小規模の監査法人が向いています。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは、クライアント企業に対して経営改善や課題解決などのアドバイスを行う機関で、公認会計士が監査法人での経験を経た後の転職先として人気です。
一口にコンサルティングファームといっても多彩なジャンルに分かれますが、公認会計士の場合は金融や財務の専門スキルを活かせる「会計」系のコンサルティングファームへの転職が主流となっています。

税理士法人・会計事務所

税理士法人や会計事務所には、公認会計士として監査法人で実務経験を積んだ後に転職するケースが一般的です。
税理士法人は監査以外のスキルを身につけたい場合税務業務を極めたい場合におすすめで、会計事務所は経営者やクライアントとの距離が近い職場で経験を積みたい方に向いています。

一般企業

一般企業の経理・財務部門や内部監査部門なども、公認会計士における監査法人後の転職先として非常に人気があります。
監査法人とは業務内容が大きく異なりますが、企業の外部ではなく内部から会計業務に携わり、企業の成長をサポートしたい方はぜひ検討してみるとよいでしょう。

また、一般企業の場合は福利厚生ワークライフバランスが整っている場合が多いため、プライベートの充実を目指す方にもおすすめの転職先です。

金融

投資銀行(IBD)PEファンドなどの金融領域も公認会計士に人気の転職先です。投資銀行のM&Aディール担当や、ファンドの投資フロントをする場合、報酬は非常に高額になります。
そのぶん、公認会計士に求めるスキルは他の業種・職種よりも高くなるため、FASなどの会計系コンサルティングファームで経験を積んでからチャレンジする人が多いです。

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公認会計士が転職を成功させるには

公認会計士が転職を成功させるには

前述の注意点を踏まえたうえで、ここでは公認会計士の転職を成功させるコツを3つご紹介します。

転職先選びは中長期的な目線で

たとえば「年収が理想的」「残業が少ないから働きやすそう」といった目先の魅力を重視して転職先を選ぶと、場合によっては数年後に「別の道を歩めば良かった」と後悔する可能性もあります。
まずは公認会計士としてどのようなキャリアを積みたいのかをじっくりと考え、中長期的な目線でご自身のキャリアパスに合った転職先選びを行うことが大切です。

情報収集は幅広く

転職活動を行う際には、できるだけ多くのツールを利用しながら情報収集を行うとよいでしょう。
求人票や転職サイト、転職エージェントから得られる情報はもちろん、口コミサイトやSNSを活用したり、その企業で実際に働く知人から話を聞いたりと、多角的な視野で企業分析を行うことが転職失敗を回避するポイントです。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用することで、公認会計士の転職成功をよりスムーズに目指すことが可能です。
キャリアアドバイザーとの面談によって具体的なキャリアパスをイメージしやすくなるほか、希望条件や経歴と照らし合わせながら適した転職先を紹介してもらえたり、書類・面接対策や年収交渉を行ってくれたりとさまざまなメリットがあります。

ちなみに士業・管理部門に特化した転職エージェントの「MS Agent」では、公認会計士の転職に精通したキャリアアドバイザーによる手厚いサポートによって多くの方が満足の転職を遂げています。
まずはぜひ無料の会員登録から始めてみてはいかがでしょうか。

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公認会計士の転職成功事例

公認会計士のキャリア事例公認会計士ホルダーのキャリアパターン事例を紹介します。ご参考いただければ幸いです。

大手監査法人から事業会社の会計部門担当への転職

Rさん

Rさん(30代後半・男性)資格:公認会計士

大手監査法人
年収:850万円

矢印 矢印

ベンチャー企業
建築・不動産業界
年収:950万円

大学卒業後公認会計士資格を取得後、監査法人には就職せずに上場企業(売上高1,000億弱)へ入社。
経理職を約1年間経験した後、内部監査を約1年間経て再び経理部門で実績を重ねました。

その後、改めて大手監査法人へ転職。入社後約3年間は大手メーカーや不動産部門を担当。
現在は大手上場企業や子会社のインチャージなどに従事され、監査以外にIFRS導入支援などアドバイザリー業務も兼務。
企業・監査法人双方を経験し、再度事業会社で組織の成長に貢献したいという思いから転職活動を開始。

Big4系グループファームでM&Aなどを経験、東証プライム上場子会社の財務会計担当へ

Iさん

Iさん(30代後半・女性)資格:公認会計士

大手監査法人
年収:1,100万円

矢印 矢印

Big4グループファーム
年収:1,200万円

学卒業後公認会計士資格を取得。
大手監査法人で大手日系企業の金商法・会社法監査の経験を経て、グループの米国ファームへ出向して引き続き監査業務に従事。
ビジネスレベルの英語力を有する点が強みです。

続いて大手監査法人系のコンサルファームへ入社、M&Aのデューデリジェンスに従事しながら、投融資の検討や企業価値評価なども経験。
その後上場企業へ転職し、経理財務部門で管理部門キャリアへ挑戦しています。

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まとめ

公認会計士の転職先としては監査法人やコンサルティングファーム、税理士法人・会計事務所、一般企業などが挙げられますが、資格取得後には監査法人にて実務経験を積むケースがほとんどです。
その後のキャリアパスについても早めに検討しておくことで「いつまでにどのようなスキルを取得する必要があるのか」といった点を明確にイメージでき、効率的なキャリアアップを目指せます。

転職時にはぜひ士業の転職に精通した「MS Agent」に相談しながら、公認会計士資格を活かした満足の転職を実現させましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

河本 俊範

大学卒業後、食品メーカー営業を経て2005年MS-Japan入社。企業側営業担当を1年半経験し、以降はカウンセラー業務を担当。若手中堅スタッフの方から、40~50代のマネージャー・シニア層の方まで、年齢層問わず年間500名以上をカウンセリングさせていただいています。
企業管理部門全般~会計事務所など士業界、会計士・税理士・弁護士資格者まで弊社の特化領域全般を担当しています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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MS-Japanの転職サービスとは

MS-Japanは、公認会計士やUSCPAなどの有資格者や企業の管理部門に特化した転職エージェントです。
大手上場企業や監査法人、会計事務所(税理士法人)など、公認会計士の幅広いキャリアフィールドをカバーする求人をもとに、公認会計士専門のキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートします。
キャリアカウンセリングや応募書類の添削・作成サポート、面接対策など各種サービスを無料で受けることができるため、転職に不安がある公認会計士の方でも、スムーズに転職活動を進めることができます。

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会計士の転職・キャリアに関するFAQ

監査法人から事業会社への転職を考えています。MS-Japanには、自分のような転職者はどのくらい登録されていますか。

具体的な人数をお知らせする事は出来ませんが、より直接的に企業に関わりたい、会計の実務経験を積みたいと考えて転職を考える公認会計士の方が大多数です。 その過程で、より多くの企業に関わりたいという方は、アドバイザリーや会計事務所への転職を希望されます。当事者として企業に関わりたい方は事業会社を選択されます。 その意味では、転職を希望する公認会計士の方にとって、監査法人から事業会社への転職というのは、一度は検討する選択肢になるのではないでしょうか。

転職活動の軸が定まらない上、求人数が多く、幅が広いため、絞りきれません。どのような考えを持って転職活動をするべきでしょうか。

キャリアを考えるときには、経験だけではなく、中長期的にどのような人生を歩みたいかを想定する必要があります。 仕事で自己実現を図る方もいれば、仕事以外にも家族やコミュニティへの貢献、パラレルキャリアで自己実現を図る方もいます。ですので、ご自身にとって、何のために仕事をするのかを一度考えてみることをお勧めします。 もし、それが分からないようであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに貴方の過去・現在・未来の話をじっくり聞いてもらい、頭の中を整理されることをお勧めします。くれぐれも、転職する事だけが目的にならないように気を付けてください。 今後の方針に悩まれた際は、転職エージェントに相談してみることも一つの手かと思います。

ワークライフバランスが取れる転職先は、どのようなものがありますか?

一般事業会社の経理職は、比較的ワークライフバランスを取りやすい為、転職する方が多いです。ただ、昨今では会計事務所、税理士法人、中小監査法人なども働きやすい環境を整備している法人が出てきていますので、選択肢は多様化しています。 また、一般事業会社の経理でも、経理部の人員が足りていなければ恒常的に残業が発生する可能性もございます。一方で、会計事務所、税理士法人、中小監査法人の中には、時短勤務など柔軟に対応している法人も出てきています。ご自身が目指したいキャリアプランに合わせて選択が可能かと思います。

監査法人に勤務している公認会計士です。これまで事業会社の経験は無いのですが、事業会社のCFOや管理部長といった経営管理の責任者にキャリアチェンジして、早く市場価値を高めたいと考えています。 具体的なキャリアパスと、転職した場合の年収水準を教えてください。

事業会社未経験の公認会計士の方が、CFOや管理部長のポジションに早く着くキャリアパスの王道は主に2つです。 一つは、IPO準備のプロジェクトリーダーとして入社し、IPO準備を通じて経営層の信頼を勝ち取り、経理部長、管理部長、CFOと短期間でステップアップする。 もう一つは、投資銀行などでファイナンスのスキルを身に着けて、その後、スタートアップ、IPO準備企業、上場後数年程度のベンチャーにファイナンススキルを活かしてキャリアチェンジすることをお勧めします。近年はCFOに対する期待が、IPO達成ではなく、上場後を見据えた財務戦略・事業戦略となってきているため、後者のパターンでCFOになっていく方が増えています。 年収レンジとしてはざっくりですが800~1500万円くらいでオファーが出るケースが一般的で、フェーズに応じてストックオプション付与もあります。

40歳の会計士です。監査法人以外のキャリアを積みたいのですが、企業や会計事務所でどれくらいのニーズがあるでしょうか。

企業であれば、会計監査のご経験をダイレクトに活かしやすい内部監査の求人でニーズが高いです。経理の募集もございますが、経理実務の経験が無いことがネックになるケースがあります。 会計事務所ですと、アドバイザリー経験の有無によって、ニーズが大きく異なります。また、現職で何らかの責任ある立場についており、転職後の顧客開拓に具体的に活かせるネットワークがある場合は、ニーズがあります。

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